歯科の治療では 病気の原因が何であるか また原因がどこにあるかを調べるのにしばしばレントゲン装置を使ってきました。
歯や骨はレントゲンで撮影すると白く映りますが病変のあるところは逆に黒く映ります。この違いを調べて病気を特定してきたのです。
しかし、時としてわからないこともあります。その1番の原因は撮影する方向がだいたい歯並びに対して直角方向にしか撮れないために、この方向に黒い部分と白い部分が重なってしまうことがあるためです。
近年、歯科用のコーンビームCTが開発されてきました。撮影後コンピューターで処理することによっていろいろな角度で見ることが出来るのと任意の場所で歯や骨を切断した画像を見ることが出来るのです。
今まで発見されなかった歯の中の小さな神経が発見出来たり、親知らずを抜歯する時にその真下を通っている大きな神経との距離を確実に調べることが出来たり、重なって生えている2本の歯のどちらが痛みの原因になっているかを調べることが出来るのです。
またインプラントの手術の際もあごの骨に対するインプラントの稙立方向を確実に計算することも出来ます。
当院では平成27年5月より コーンビームCTを導入いたしました。
すべての患者さんに対して必要なわけではありませんし レントゲンよりも多めの放射線を被爆することになるわけですから頻繁に撮影することをお勧めするわけではありません。
確実な診断と 的確な治療のために必要だと思われる患者さんにはお勧めしたいと思います。
詳しいことは院長または副院長にお尋ねください。